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共焦点レーザー顕微鏡を用いたアルツハイマー神経原線維変化の免疫組織化学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 06770774
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

野口 岩秀  順天堂大学, 医学部, 助手 (30237820)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードアルツハイマー型痴呆 / 神経原線維変化 / tau / ubiquitin / neurofilament / amyloid P component / 共焦点レーザー顕微鏡
研究概要

アルツハイマー型痴呆における神経原線維変化(neurofibrillary tangles ;NFT)の形態学的構造を明らかにし、NFTの形成機序の解明に対するアプローチを試みるため、共焦点レーザー顕微鏡を用いて、抗 tau 抗体と抗 ubiquitin抗体、抗 amyloid P component抗体、抗neurofilament 抗体との免疫反応性の同一平面上並びにその上下の平面上での相互関係を検討した。
今回の研究では、用いた抗体のすべてがNFTを染色したが、その抗体が認識する部位にそれぞれ違いがみられた。まずtauとubiquitinについては、抗tau抗体陽性のNFTにubiquitin の共存が認められた。また、抗ubiquitin抗体陰性で抗tau抗体陽性を示す部分も多く見られた。tauとubiquitin の共存、すなわち、ubiquitinによるtauの処理が同一NFTで同時に生じるのではないことから、tauがNFTを構成して行く過程で徐々に異常蛋白として生体に認識されubiquitinによる処理を受けている可能性が推測された。
抗neurofilament 抗体については、その一部が主に線維密度の薄いNFTにおいてtauと共存するため、NFTの形成初期に構成成分として取り込まれその後徐々にその抗原性を失う可能性も示唆された。
抗amyloid P component 抗体については、抗tau抗体陰性のNFTを染色した。レーザー顕微鏡を用いて同一平面上並びにその上下の平面上で、焦点を移動して立体構造を観察しても両者の共存は認められず、tau と amyloid P component の抗原性の分布は同一細胞内ではほとんど一致がみられないと思われた。amyloid P component は tauの出現機序とは相反する機序でNFTに沈着している可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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