• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

老人斑形成におけるアミロイド前駆体蛋白からのβ蛋白形成過程の形態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06770775
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

高橋 正  順天堂大学, 医学部, 助手 (30236294)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードアルツハイマー型痴呆 / アミロイドβ蛋白 / アミロイドβ前駆体蛋白 / アミロイドP成分 / アポリポ蛋白E / 老人斑
研究概要

アルツハイマー型痴呆の老人斑形成におけるアミロイドβ蛋白とその前駆体蛋白(APP)の関係を解明するために、DAT脳の大脳皮質においてβ蛋白とAPPに対する抗体による免疫染色に加え、アミロイドP成分(AP)およびアポリポ蛋白Eに対する抗体を用いて免疫染色を行い、形態学的な検討を行った。
今回用いた抗APP抗体は錐体細胞の細胞膜周囲と一部の老人斑周囲を薄染したが、老人斑での染色性は不明瞭でabnormal neuriteの形態的な確認は困難であった。使用した抗体の特性によるものとも考えられ、他の抗APP抗体を用いた免疫染色も施行したが同様の結果であり、組織の固定法自体からの検討が必要であると思われた。
アミロイドβ蛋白とAPの関係については、mirror image法を用いた検討では各タイプの老人斑で両者の分布の大半が一致していることが示された。しかし、アミロイドβ蛋白の存在を調べるためにはギ酸処理が必要であるが、APの抗原性はギ酸処理により減弱するため、両者を同時に検討することは困難であった。そのため、今回は抗AP抗体に代わるものとして、APと同様に老人斑と神経原線維変化の両者に分布するアポリポ蛋白Eに対する抗体を使用した。アポリポ蛋白Eはギ酸処理による抗原性の変化が少ないといわれており、これを仲立ちとして、アミロイドβ蛋白その他の老人斑構成成分について形態学的な検討を進めたが、抗アポリポ蛋白E抗体と抗アミロイドβ蛋白抗体による二重染色を共焦点レーザー顕微鏡により検討したところ、両者は異なった分布を示しアポリポ蛋白Eの沈着がアミロイドβ蛋白の沈着・成長過程に反比例して存在する可能性を示す結果が得られた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi