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In Situ hybridization法による抗精神病薬の脳内G蛋白m-RNAへの影響について

研究課題

研究課題/領域番号 06770784
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関大阪医科大学

研究代表者

高畑 龍一  大阪医科大学, 医学部, 助手 (70247857)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードNMDA / ハロペリドール / ノーザンブロット / ラット
研究概要

現在まで定型抗精神病薬と非定型抗精神病薬の相違については主としてドーパミン受容体との関連から考えられてきた。すなわち、定型抗精神病薬はD2受容体に、非定型抗精神病薬はD4受容体に選択的に作用するとされている。今回の目的であるIn Situ hybridization法による抗精神病薬の脳内G蛋白mRNAに及ぼす影響について検討するために、その前段階としてノーザンプロット法を用いて、ラットに定型抗精神病薬であるハロペリドールの急性投与を行い、G蛋白と同様、シナプスにおける情報伝達に大きな役割を果たしているNMDA受容体のmRNAの変化について検討した。NMDA受容体はグルタミン酸受容体を構成する主要なサブタイプの一つであり、ハロペリドールおよび対照として生理食塩水を投与したWistar系ラットの全脳を2時間後に断頭して脳を取り出し、全脳をホモジェナイズしてtotal-RNAを抽出。NMDAR1,R2A、R2B、R2Cそれぞれの合成ヌクレオチドプローブを^<32>Pで標識、ノーザンブロット法によって各サブユニットのm-RNAを検出し定量化した。その結果、NMDAR2Bではハロペリドール急性投与によりm-RNAの発現量が減少した。しかし、NMDAR1,R2A,R2Cでは変化を認めなかった。既にハロペリドール投与によりドーパミンD2受容体m-RNAが増加することが報告されているが、今回の結果から、ハロペリドールは急性投与においては、NMDA型受容体のうちでも主にNMDAR2Bに作用して効果を発現する可能性が示唆された。以上の結果について、第24回日本神経精神薬理学会年会(1994.10.20-21)にて報告した。今後、脳内における詳細な変化を観察するためにIn Situ hybridization法を用いて抗精神病薬の脳内G蛋白、NMDA受容体に及ぼす影響について検討する。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 高畑龍一: "ハロペリドール急性投与によるラット脳内NMDA受容体サブユニットのm-RNA発現量の変化について" 日本神経精神薬理学雑誌. 14. 426- (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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