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カルバマゼピンの気分調整薬としての基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06770787
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関産業医科大学

研究代表者

吉村 玲児  産業医科大学, 医学部, 助手 (90248568)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードcarbamazepine / carbamazepine-10,11-epoxide / carbamazepine-10,11-diol / adrenal medullary cell / catecholamine secretion / nicotinic acetylcholine receptor-ion channel / voltage-dependent Na^+ channel / voltage-dependent Ca^<2+> channel
研究概要

てんかん、三叉神経痛、躁うつ病などに有効とされているカルバマゼピン(CBZ)とその活性代謝産物のカルバマゼピン-10、11-エピキサイト(CBZ-E)および不活性代謝産物のカルバマゼピン-10、11-ジオール(CBZ-D)のカテコールアミン分泌に対する影響を調べるために培養ウシ副腎髄質細胞を用いた。この細胞は神経稜由来のパラニューロンであり中枢ノルアドレナリン神経細胞と多くの点でその性質を共有している。すなわち副腎髄質細胞を刺激すると外液Ca^<2+>濃度に依存してカテコールアミンの生合成や分泌の促進がみられる。一方、この細胞にはカテコールアミン分泌に関与する少なくとも3種類のイオンチャネル(ニコチン性アセチルコリン受容体イオンチャネル、電位依存性Na^+チャネル、電位依存性Ca^<2+>チャネル)が存在する。これらイオンチャネルやカテコールアミン分泌に対するCBZおよびその代謝産物について検討した。その結果、短期処理(5分)では1)CBZ(3-30μg/ml)およびCBZ-E(0.3-3μg/ml)は共にニコチン性アセチルコリン受容体イオンチャネル、電位依存性Na^+チャネル、電位依存性Ca^<2+>チャネルを阻害することによりカテコールアミン分泌を抑制した(これらの結果は現在Naunyn-Schmiedeberg's Arch Pharmacolへ投稿し、revise中です)。一方、2)CBZ-Dはいずれのチャネルも阻害しなかった。以上のことから、CBZおよびCBZ-Eのこれらイオンチャネルへの阻害作用は神経精神疾患に対する臨床効果と一部は関係しているかも知れない。しかしこれらの薬物の臨床効果発現までには約1週間程度かかるため、現在我々はCBZ、CBZ-EおよびCBZ-Dの副腎髄質細胞に対する長期処理(7日)実験ならびにddyマウスの脳の各種イオンチャネルへの影響(in vivo)を検討中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Reiji Yoshimura: "Effects of earbamazepine-10,11-epoxiele on catecholamine Secretion,Na^+ influx and Ca^<2+> influx in cultured adrenal medullary cells." The Japanese Journal of Pharmacology Supplement I. 64. 195 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Reiji Yoshimura: "Effect of curbamazepine-10,11-diol on catecholamine secretion in caltured bovine adrenal medullary cells" The Japanese Journal of Pharmacology Supplement I. 67. 147 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 吉村 玲児: "光療法" 日本臨床. 52. 117-119 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Reiji Yoshimura: "Lithum and antidepressant combination therapy in depressive patients with organic brain lesions" Lithium. 5. 169-171 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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