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インスリンによるGLUT4のtranslocationにおけるMAPキナーゼの機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06770806
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関京都大学

研究代表者

井上 元  京都大学, 医学部, 助手 (20260606)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードインスリン / 3T3-L1脂肪細胞 / MAPキナーゼ / 糖輸送担体 / 低分子量GTP結合蛋白
研究概要

本研究はGLUT4-containing vesiclesに存在するMAP kinaseの基質を同定し、それらのインスリンによるGLUT4のtrans locationで果たす役割及びその調節機構を解明することを目的とした。特に、exocytosisに関与するとされる低分子量GTP結合蛋白、Rab3Dの、MAP KinaseやGLUT4-containing vesiclesとの関係について検討した。3T3-L1脂肪細胞では、抗Rab3D抗体によるimmunoblottingにて25及び28kDaの蛋白を特異的に認識した。細胞膜分画では28kDaの、細胞内膜分画では25及び28kDaの、細胞質では25kDaの蛋白が検出されたが、どの分画でもインスリンによる量の変化は検出されなかった。GLUT4-containing vesiclesではRab3Dは検出できなかった。この抗体はGTP結合能を持つ28kDaの蛋白を免疫沈降するが、この蛋白はin vitroでMAP kinaseにより酸化された。しかし、^<32>P正リン酸で細胞ラベルして行った検討では、インスリン非刺激でもRab3Dはリン酸化されており、シンスリンによるリン酸化状態の変化は検出できず、さらに、3T3-L1脂肪細胞をインスリン処理して脱リン酸化を阻害する条件で抗Rab3D抗体による免疫沈降を行い、in vitroでMAP kinaseによる免疫沈降物のリン酸化を検討したが、28kDaの蛋白のMAP Kinaseによるリン酸化の程度には差異は見られなかった。以上より、1、インスリンによりその局在は変化しない。2、Rab3Dは、細胞内peoolのGLUT4-containing vesicleには少なくとも強固には会合しない。3、Rab3Dは、in vitroではMAP kinaseの基質となるが、in vivoではインスリンによりそのリン酸化状態は大きくは変化しない、と考えられた。現在、構成的活性化を受けたMAP kinase kinaseをレトロウィルスベクターを用いて3T3-L1脂肪細胞に導入し、糖輸送におけるMAP kinaseの役割を検討中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Gen Inoue: "Effects of ML-9 on Insulin Stimulation of Glucose Transport in 3T3-L1 Adipocytes" J.Biol.Chem.268. 5272-5278 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Shigeo Kono: "A Novel Substrate for Insulin-Sensitive Serine/Threonine Kinase in Intact Cells" Endocrinology. 135. 1529-1536 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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