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造血障害疾患における膜結合型SCF/c-kit系の解析-骨髄異形成症候群を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 06770838
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関東京大学

研究代表者

辻野 志穂  東京大学, 医学部(病), 助手 (50251236)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードSCF / transfectant / 液体培養 / コロニー形成 / 骨髄異形成症候群
研究概要

Stem cell factor(SCF)は、幼若な造血幹細胞の維持増殖に関与する造血因子である。我々は、すでにこのSCFの受容体であるc-kit陽性細胞存在下でSCFとIL-6が相乗的にマウスの骨髄細胞を長期的に維持、増殖させることを報告しているが、今回、ヒト骨髄細胞を用いて検討した。
(1)ヒトSCF遺伝子を導入したtransfectantの作製:Hela細胞のmRNAより3種類のmRNA(whole,membrane-bound,soluble)を分離し、cDNAを作製し、pBCMGneoに組み込んだ。この遺伝子をlipofectin法によりS1/S1マウスの胎児より作成したfibroblastS1/S1 3T3に遺伝子導入してtransfectantを得た。このtransfectantのなかからPCRによりSCF発現の高いクローンを3種(A,B,C)を得た。
(2)そのなかのクローンAを用いて、液体培養系での実験を行った。
クローンAをconfluentの状態に保ち、この上に正常人およびMDS患者骨髄細胞を一定数播種し、培養した。7日後に全細胞を回収しmethylcellurose法でコロニー形成能を測定した。その結果、MDS5名の内、4名に有意にコロニー形成能の低下をみた。このことは、MDS患者の骨髄では、SCF/c-kit系の伝達系に異常があることを示唆する。今後さらに症例を増やすとともに、再生不良生貧血患者や骨髄増殖性疾患患者の骨髄細胞についての検討を行っていきたい。
(3)膜結合型変異遺伝子のtransfectantの作成:上述のcDNAのmutagenesisをおこさせることを試みたが現段階では成功していない。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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