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造血幹細胞の微小環境上へのhormingに関与する遺伝的拘束性の検索

研究課題

研究課題/領域番号 06770860
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関関西医科大学

研究代表者

杉浦 喜久弥  関西医科大学, 医学部, 助手 (30171143)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード造血幹細胞 / ストローマ細胞 / MHC拘束性
研究概要

[目的] 骨髄の微小環境(microenvironment)は、造血幹細胞の分化増殖に重要な役割を果している。この研究においては、造血幹細胞の生着率を向上させ、造血系及び免疫系の再構築の効率を高めるため造血幹細胞の微小環境(ストローマ細胞)上へのhormingにおける主要組織適合抗原(MHC)の拘束性を検索した。[方法] 6-8週令雌のB6,BALB/c,C3H,DBA1,B10,B10D2,B10BRマウスを種々の組み合わせで用い、Tcell及びストローマ細胞を除去した骨髄(BM)細胞を致死量の放射線を照射したMHC-incompatibleのhostマウスに静注すると同時にBMdonor,host,third partyの各マウスの骨髄除去後の大腿骨を皮下に移植し、移植骨内への造血幹(前駆)細胞の集積を検索した。[結果] 移植骨のMHCに拘わらず全ての移植骨中には移植骨髄(BM)と同じMHCの細胞が集積し、その数は移植BMと同じMHCを持つ移植骨内に有意に多く集積していた。この移植骨中の骨髄前駆細胞をin vitro及びin vivoのCFU(造血コロニー形成細胞)assayで調べたところ多能性前駆細胞(CFU-GEMM)、顆粒球系前駆細胞(CFU-GM)、赤芽球系前駆細胞(BFU-E)及び造血幹細胞(CFU-S)ともに移植BMとMHCの一致した移植骨内に有意に多く認められ、third partyの移植骨中には極めて少なかった。また9Gy放射線照射をしてストローマ細胞を障害した骨を移植したところ造血細胞の集積は認められなかった。以上より造血幹細胞とstromal cellsとの間にMHCのpreferenceが存在することが示唆され、現在このpreferenceがMHC上のいずれのlocusに関連して拘束されるかを検討中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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