• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

増殖性糸球体腎炎の回復過程におけるアポトーシスの役割について

研究課題

研究課題/領域番号 06770885
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 腎臓内科学
研究機関日本医科大学

研究代表者

清水 章  日本医科大学, 医学部, 助手 (00256942)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードアポトーシス / 増殖性糸球体腎炎 / Thy1.1腎炎 / ハブ毒腎炎 / 回復過程 / 組織修復 / メサンギウム細胞 / 炎症
研究概要

1、我々の教室で開発したThy1.1腎炎は、広くヒトの増殖性腎炎のモデルとして認識されている。その特徴は、メサンギウム細胞の免疫学的障害と、その後に出現するメサンギウム細胞増生であり、ヒトの増殖性腎炎と類似した形態像を呈する。しかし、このモデルの増殖性病変は一過性であり、増生細胞は減少し、糸球体は本来の形態像にまで回復する。増殖性腎炎の回復には、増生細胞の減少が必要であり、この修復過程における増生細胞の減少はアポトーシスによることを明らかにした。さらに、この過程にみられるアポトーシスの一部は腎炎早期に糸球体内に浸潤した浸潤白血球であるが、アポトーシス細胞の主なものは増生メサンギウム細胞であること報告した(Kidney Int.47:114-121,1995)。
2、ハブ毒腎炎は、メサンギウム細胞、基質の非免疫学的障害により発症する増殖性腎炎であるが、この腎炎も一過性であり、増殖性腎炎は回復する。この過程における増生細胞の減少もアポトーシスによることを明らかにし、増殖性腎炎におけるアポトーシスの出現の普遍性を確認した。
3、腎生検材料を基に、ヒトの増殖性腎炎にもアポトーシスが出現することを確認した。さらに、増殖性病変の程度が強い腎炎にアポトーシスの出現頻度が多い傾向がみられた。
これらのことより、増殖性腎炎の回復には、アポトーシスによる増生細胞の減少が必要であり、アポトーシスの制御が、増殖性腎炎の治療にもつながるものと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Akira Shimizu: "Apoptosis in the repair process of experimental proliferative glomerulonephritis" Kidney International. 47. 114-121 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi