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ドナー抗原胸腺内投与による特異的免疫寛容誘導法の開発とそのメカニズムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 06770918
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関九州大学

研究代表者

中房 祐司  九州大学, 医学部, 助手 (80253417)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード胸腺 / 移植免疫 / 免疫寛容 / 心移植 / マクロファージ / 胸腺内抗原投与
研究概要

我々はドナー脾細胞をレシピエント胸腺内に投与し、併せて抗リンパ球血清の一回投与でレシピエントの成熟したT細胞を一過性に抹消することにより、ドナー特異的移植片寛容を誘導することに成功している。本研究の目的は、本モデルおいて胸腺内アロ抗原認識のメカニズムと寛容誘導の至適条件を追求することである。
25x10^6個のドナー(LEW,RT1l)脾細胞をレシピエント(BUF,RT1b)胸腺内へ投与し、同時に1mlのウサギ抗ラットリンパ球血清をレシピエント腹腔内へ投与した。21日後、レシピエント腹腔内に移植されたドナー心は長期生着した(_>155days(n=13))。十分の一量である2.5x10^6個のドナー脾細胞を用いると生着延長効果が殆ど消失した(16.3±7.3days(n=7))のに対し、2.5x10^6個のドナー脾細胞マクロファージ投与を行うと全例が長期生着した(_>136days(n=4))。しかしながら、抗MHC-classII抗体で処理した脾マクロファージを用いると生着延長は認められなくなった(6.3±0.6days(n=3))。
以上の結果より、ドナー脾細胞胸腺内投与による特異的寛容は脾マクロファージ分画を用いることにより効率的に誘導され、マクロファージ膜表面のMHC抗原が極めて重要であることが示唆された。現在、誘導された寛容状態の免疫学的解析を行っている。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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