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ウルソデオキシコール酸・亜鉛同時負荷による肝切除術の術前肝機能評価法の応用

研究課題

研究課題/領域番号 06770921
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

村上 浩一  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (60244737)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードウルソデオキシコール酸 / 亜鉛負荷 / 肝機能評価 / 肝切除
研究概要

ウルソデオキシコール酸・亜鉛同時負荷による術前肝機能評価法を肝機能低下9例について、肝機能正常(ICG K値=0.180以上)20例と比較した。その結果、
1)血中亜鉛濃度の180分までの濃度下面積(Zn AUC180)は、肝機能正常例は456±69μ g・min/dlであったが、肝機能低下例では291±146.7μ g・min/dlと低値であった(p<0.05)。
2)血清亜鉛は、投与後90分に肝機能正常例では210.5±42.5μ g/dl、120分に205±42.5μ g/dl、180分で215±32.5μ g/dlであったが、低下例ではそれぞれ102.5±20.3μ g/dl、119±43.4μ g/dl、121.3±43.4μ g/dlであり、いずれの時点でもその差は明白であった(p<0.05)。しかし、尿中亜鉛は有意差を認めなかった。
3)血中ICG K値とZn AUC180の間にはr=0.69の正の相関を認め、肝機能の指標となることが分かった。
4)血清亜鉛濃度の投与前値はアルブミンとr=0.54、プレアルブミンとr=0.46の正の相関を認め、患者の栄養状態の指標となることが判明した。
これらの事実より、ウルソデオキシコール酸・亜鉛同時負荷は肝機能評価の新しい指標になる可能性が示唆され、今後、臨床における多数例による確認が期待される。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 村上浩一: "内視鏡的ポリぺクトミ-された大腸ポリ-プの検討" 和歌山医学. 43(2). 209-214 (1992)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 村上浩一: "十二指腸部分切除後の空腸脚による再建の2例" 日本臨床外科医学会雑誌. 52(12). 2944-2948 (1991)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 村上浩一: "動脈瘤型の発育形成を呈した原発性小腸癌の1例" 日本臨床外科医学会雑誌. 51(6). 1308-1311 (1990)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 村上浩一: "カルバペネム系抗生剤-panipenem/betamipron,meropenemの臨床評価-外科領域" 臨床と微生物. 19(6). 787-795 (1992)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 谷村 弘: "Empiric therapyの実際-効果的な抗菌薬の使い方 術前・術後" 診断と治療. 81(1). 89-94 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 内山和久: "膵頭十二指腸切除術後における血清・胆汁・膵液中微量金属(Zn,Cu)の変動" 胆膵の生理機能. 9(1). 45-47 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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