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齧歯類を用いたヘリコバクター・ピロリ-による発癌実験

研究課題

研究課題/領域番号 06770928
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

栗原 直人  慶応義塾大学, 医学部, 助手 (00234568)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードHelicobacter pylori / 感染モデル実験
研究概要

当教室で施行された内視鏡患者のうち,生検の必要な患者を対象として幽門側胃粘膜を採取してHelicobacter pylori(HP)の分離培養を行った,対象患者総数207例に対し,HP陽性率は63.3%(131例)であり,63株をHP菌株として樹立した.このHP菌株をSCIDマウス,Wisterラットに経口的に投与し,感染モデル実験を行った.HPの菌体数を調節しSCIDマウスに対しては10^7,10^8/マウス,BALB/cマウスに対しては10^8/マウス,Wisterラットに対しては10^9/ラット経口投与した.マウス切除胃の粘膜からHP感染の有無を迅速ウレアーゼテスト,分離培養,および病理組織学的に判定した.ラットにおいては胃を内視鏡を用いて観察した.SCIDマウスではHPを10^8/マウス投与時全例死亡,10^7/マウス投与時は生存し,マウス胃内にHPの存在が確認され,病理組織学的にびらん性胃炎が認められた.BALB/cマウスに対しては10^8/マウス投与時観察期間内で,胃内からHPの分離培養可能であったが,胃炎の程度は軽度であった.WisterラットではHP投与後1週間後では腺胃の発赤,腫脹,粘液の付着が認められ,3カ月後では粘度の付着,胆汁の逆流が著明で,表層性胃炎が認められた.マウスを用いたHP感染モデルは短期間観察モデルとして有用であり,Wisterラットを用いたHP感染モデルは内視鏡を用いて継続して観察可能であった.現在,MNNGによる発癌モデルを検討中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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