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防御因子(マトリックス)の側からみた自家静脈グラフト限局性内膜過形成の発生機序

研究課題

研究課題/領域番号 06770935
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

大木 隆生  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (50260948)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード自家静脈グラフト / 内膜過形成 / マトリックス
研究概要

当初、静脈瘤手術患者より得た大伏在静脈を材料とするはずであったが、近年、本手術の件数が減少し材料入手が困難になった為に日本白色家兎(20羽)の下大動脈、下肢静脈を材料とした。静脈片から内皮細胞と外膜を除去した後に1mm大に細切しcollagenaseにより処理し酵素法にて初代培養平滑筋細胞(VSMC)を得た。家兎の静脈片でも本法により安定して細胞が採取できる(1羽あたり約10^5個)ことが確認された。
1.対照実験
1プレートあたり10^4個のVSMCに調節し実験を行なった。まず始めにマトリックスでcoatingしていないプラスチックシャーレ上での培養実験を行ないコントロールとした。プラスチックシャーレ上で牛胎児血清で培養されたVSMCは約72時間後より増殖期に入り、120時間目より対数増殖期に入った。なお細胞数測定にははコルターカウンターを用いた。
2.マトリックスの影響
上記コントロール対して各種マトリックスを塗布したシャーレ上でのVSMCの動態を検討した。コラーゲンには抑制能はなくコントロールとほぼ同様の曲線を呈したがエラスチン、ラミニンにおいては対数増殖曲線の右方移動が見られ、対数増殖期に入るのに約168時間を要した。BrdUと免疫組織科学を用いた増殖率測定でも同様の結果が得られた。すなわち72時間の時点でコントロール=65±18%に対してエラスチン群=43±10%であった。
現時点までに得られているこれらの結果からVSCMはマトリックスにより制御されていることが明かとなった。今後はこれらマトリックスを破壊する酵素であるmetalloproteinaseのtransfectionを行ない上記実験系における動態を検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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