頭蓋顎顔面の内固定における課題に対しこれまで検討がなされていなかった以下の点について研究を行った。 1.プレート設置部位 2.プレート素材とその強度、生体親和性、偽害作用、放射線画像診断に対する影響 3.形状、強度、操作性を考慮したマイクロプレートの開発 〈結果〉 1.荷重部において支台を支えるべく理想的設置部位と第3骨片、移植骨等に対し補助的に設置可能な部位に分けて整理し、中でもマイクロプレートは眼窩周囲、鼻根部など軟部組織の薄い部位に用いても皮膚表面から触知されることなく細かな骨片を固定することが可能であった。 2.ミニマイクロプレートの金属材料のMR画像に対する影響の比較検討において、強磁性体含有量の多いステンレススチール、バイタリウム等と比較しチタニウム等の常磁性体金属では画像への影響は少ないことが明らかとなった。 3.H型、梯子型プレート、ハ-ケンプレート等を開発し、さらにこれらの臨床応用について検討中である。
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