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肝・小腸灌流テクニックを用いた免疫抑制剤の吸引代謝研究

研究課題

研究課題/領域番号 06770971
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関愛媛大学

研究代表者

渡辺 祐司  愛媛大学, 医学部, 助手 (20210958)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード小腸灌流 / 免疫抑制剤
研究概要

小腸を肝灌流経路に組み込んだ新しい灌流法を利用し、小腸からの吸収と肝での代謝を同時に定量する実験を行った。
免疫抑制剤の一つであるFK506の消化管からの吸収部位を検討し、上部小腸からの吸収が最も活性が高い可能性が示唆された。小腸を分割灌流し、それぞれの部位での吸収を定量し、ほぼ80%以上のFK506が上部小腸で吸収され、速やかに肝で代謝されることが明らかとなった。肝での代謝速度はまだ例数が少なく、検討できていないが次年度に行う予定にしている。また、今後、吸収を促進、阻害する物質、条件等を検討してゆく予定である。
小腸灌流において、安定した灌流速度を得ることがまず困難で、これが一定していないと門脈血流の不安定につながり、安定した灌流法は得られないことになるためこれに最も留意した。
現在、FK506に続きCyclosporin Aも検討中である。今後、これらのデータを学会、論文にて発表してゆく予定である。
この実験過程でえられた付随の成果として、1)灌流スピードは肝重量1gあたり4ml/minでこれより逆算して、肝動脈流量は30%の1.2ml/min/gliver、腸管灌流(いわゆる門脈流量)は2.8ml/min/gliverが至適条件であることが明らかになった。2)小腸の絨毛の変性はこの灌流では約120分は起こらないことが明らかとなった。
これらのデータは次回の外科学会で報告する予定にしている。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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