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培養ヒト食道上皮細胞及び線維芽細胞を用いた細胞再構築型人工食道の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06770987
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

三木 浩栄  慶応義塾大学, 医学部, 助手 (90245522)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード人工食道 / 細胞培養 / ヒト食道上皮細胞 / 線維芽細胞 / コラーゲンゲル / 移植 / 筋弁
研究概要

組織再構築型人工食道開発のため、正常ヒト食道上皮細胞、正常ヒト線維芽細胞を用いて以下の実験を行った。
1.ヒト線維芽細胞をコラーゲンゲルに包埋培養したマトリックスの検討
ヒト真皮由来の線維芽細胞(三光純薬)0、8、16×10^5個をtypeIコラーゲンゲル2mlに包埋培養した直径35mmのコラーゲンは、7〜10日間収縮して、直径8〜13mmの円盤状のシートになった。線維芽細胞を包埋しないコラーゲンの収縮は認められず、包埋する線維芽細胞数が多いほど収縮率は高かった。
2.ヒト食道上皮細胞シートの検討
食道癌新鮮切除標本より、ディスパーゼ、トリプシンを用いて採取した食道上皮細胞を、1で作製した各種濃度のコラーゲンシート上で培養した。線維芽細胞非包埋コラーゲンシート上での上皮細胞は、培養14日目で2〜3層に重層化したが、培養21日目では発育に変化を認めなかった。8×10^5個包埋シート上では、培養14,21日目で3〜4層,4〜5層に重層化した。16×10^5個包埋シート上では、培養14,21日目で10層,17〜18層に重層化し、さらに細胞の形態は基底層から上方に向かい扁平化を呈し分化傾向を認めた。つまり、包埋する線維芽細胞数が多いほど上皮細胞の重層化は促進されることが明らかになった。
3.ヌードラット腹直筋への移植
2で作製した線維芽細胞8×10^5個包埋ヒト食道上皮細胞シートの、ヌードラット腹直筋への移植実験においては、移植後22日目の組織像で、上皮細胞は10層以上の重層化を示し、コラーゲン層には新生血管を認め、炎症生細胞浸潤も軽度で、生体への生着は可能であった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 三木 浩栄: "細胞培養法を応用した組織再構築型人工食道-線維芽細胞による食道上皮細胞重層化の促進作用-" Progress in Medicine. 15. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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