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肝細胞癌特異的キラーT細胞の誘導及び腫瘍退縮抗原遺伝子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 06771009
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関久留米大学

研究代表者

中尾 真修  久留米大学, 医学部, 助手 (40258447)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードHCC / MLTC / 腫瘍退縮抗原
研究概要

本学第二外科にて治療中のHCC患者末梢血リンパ球(HAK-1-PBL)をresponderとし、本学第一病理にて樹立された自己腫瘍細胞株HAK-1A/B(Yano,H et al. Hepatology Vol.18, No.2, 320-327, 1993.)を stimulator として MLTCを行ない、肝細胞癌特異的キラーT細胞(CTL) (CD3 100%, CD4 100%, TCRα/β 100%)を誘導した。^<51>Cr release assay法を用いてHAK-1A/Bを含めた数種の肝細胞癌細胞株に対するCTLの細胞障害能を検討したところ、HAK-1-PBLは自己腫瘍特異的な細胞障害能が確認された。
CTLの自己腫瘍細胞株に対する細胞障害能は予想どうり特異的に認められ、MHC拘束性に腫瘍退縮抗原が存在することを示唆された。しかし、MLTCにおけるCTLの自己腫瘍細胞株に対する増殖性が顕著ではなかった。この点でThierry Boonらによって報告されたメラノーマとは異なっているからだと考えられる。その一つとして腫瘍細胞からCTLに伝えられるCTLの増殖のためのメッセージが不足もしくは欠失しているためだと考えられる。最近ではこのメッセージャーの一つがB細胞の活性化抗原で接着分子であるB7及びB70抗原で、これがリガンドであるCTL上のCD28抗原と反応することによりCTLの増殖を促すことが他の腫瘍において報告されている。今回、我々が用いたHAK-1A/BにはこのB7及びB70抗原が発現されていなかった。今後の課題として、このような抗原を遺伝子導入により発現させることによりCTLの増殖性を改善することが必要と考えられた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kyogo Itoh: "Iucrease in capability of interleukin 2 geue transduced reual cell carcinomamcell to induce cytofoxic lymphocytes" The Kurume Medical Journal. 41. 53-63 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Kyogo Itoh: "The Biology of Reual Cell Carcinoma" R.A.Bukowsky, in press (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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