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心冷却の心臓ポンプ機能に及ぼす効果に対する実験的研究-in situ heartに対する検討-

研究課題

研究課題/領域番号 06771031
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

西村 好晴  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (70254539)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード心冷却 / in situ heart / Emax
研究概要

研究目的:摘出心において心冷却は心収縮力を増強する効果があるとされている。しかし、in situ heart における心冷却の効果については明らかではない。我々はin situ heart においても心冷却による心収縮力を増強効果を認めるかどうか、負荷条件に左右されない心収縮指標であるEmaxを用いて、検討した。
実験方法:雑種成犬(体重11kg〜23kg、5頭)を用い、塩酸ケタミン、ペントバルビタール麻酔下に人工呼吸を行い、胸骨正中切開にて心臓を露出した。左室心尖部からカテーテルトランスデュサー、コンダクタンスカテーテルを左室内に留置し、左室圧、左室容積を求め、シグマ5システムを用い、心室圧容積図を描き、Emaxを算出した。下大静脈を遮断することにより圧容積図を変化させ、Emaxを測定した。心電図、動脈圧、血液温、左室心筋温をモニターし、。表面冷却を行い、心筋温を38℃〜31℃まで変化させ、各温度でのEmaxを比較、検討した。
統計処理:Emaxは最小二乗法により求め、常温群(38℃〜36℃)、軽度低温群(35℃〜33℃)、低温群(32℃〜31℃)の3群に分け、各群におけるEmaxの比較はpaired T検定を用い、P<0.05を有意とした。
実験結果:Emaxは常温群19.7±11.9mmHg/ml-100g、軽度低温群22.1±17.0mmHg/ml-100g、低温群29.0±13.7mmHg/ml-100gであり、常温群と軽度低温群には有意なEmaxの変化は認めなかったが、低温群は常温群に対し、有意にEmaxの上昇を認めた。
結論:今回の我々の実験ではin situ heart において、32℃〜31℃の心冷却は、心筋収縮力を増強させることが示唆された。しかし、in situ heart においては反射、末梢血管抵抗などが存在し、またEmaxのnonlinearityの問題など、今後さらに詳細に検討を要すると思われる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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