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急性動脈閉塞解除後の肺損傷の発生機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06771035
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関自治医科大学

研究代表者

山口 勉  自治医科大学, 医学部, 助手 (30245071)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード再灌流性肺損傷 / 急性動脈閉塞 / 生体肺微小循環観察法
研究概要

急性下肢動脈閉塞の実験モデルとしてWinster系ラットを用いた。腹腔内麻酔した後、両側大腿動静脈を露出しタ-ニケットを巻き下肢阻血を行った。続いて、右外頸静脈と右総頸動脈にチューブを挿入し、気管切開挿管後、人工呼吸器で換気させ、胸骨を縦切開し、肺動脈主幹部にチューブを刺入し、左胸壁を切除した。露出した左肺を観察用チャンバーに固定し、落射型蛍光顕微鏡で観察した。白血球や血小板はacridine redで染色可視化し、血漿成分はFITC-albuminで観察し、これらを超高感度SIT TVカメラに捉え録画し解析した。以上のような生体肺微小循環観察法を用いて、下肢動脈血流遮断と再灌流後に発生する白血球の肺毛細管への付着、血漿成分の浸出を観察した。
まず、2時間の下肢阻血の後、阻血解除・再灌流は行わずそのままの状態で肺微小循環を観察した。肺毛細血管における血流は正常状態(対照群)と変わらず、白血球付着、albuminの浸出は認めなかった。次に、2時間の下肢阻血後に阻血を解除し再灌流さて肺微小循環を観察した。肺毛細血管に白血球が付着しはじめ、肺細静脈からalbuminが浸出した。そして時間経過とともにalbuminの浸出は強くなった。以上のことから下肢急性動脈閉塞解除後に白血球が肺毛細血管に付着し、肺細静脈から血漿成分が浸出して肺水腫が発生することが確認できた。今後、さらに詳細な解析および阻血時間の変化、活性酸素分子変位補酵素による抑制等の研究を続ける必要がある。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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