日本白色兎に頸部異所性心移植を行いCAM40mg/kg投与をおこなった。 しかしながら生着延長は認められず、全例10日以内に拍動は停止した。そのため投与量を80mg/kgまで増量したが、投与開始から1週間以内に消化器症状の副作用が出現しその後継続投与をおこなっても全例が死亡してしまったため、現在有効投与量の評価を行っている最中であり、冠動脈硬化の検討まで至っていない。ラット異所性心移植においてはCAMは優れた免疫抑制効果を認めたが、他施設において犬の腎移植では十分な生着延長効果が期待できないとの報告があった。その後CAMの血中動態を検討したところ、ラットでは十分な血中濃度の上昇を認めたが、犬では消化管よりの吸収が十分でなく種によってCAMの吸収に差があることが判明した。そこで現在兎を用いてCAMの血中動態の評価を同時に行っている。
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