• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

未熟心筋と成熟心筋の心筋保護・効果:拘縮発生機序の相違に対する検討

研究課題

研究課題/領域番号 06771048
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

打田 俊司  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10246556)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード未熟心筋 / 心筋拘縮 / 嫌気性代謝
研究概要

心筋の成熟度による虚血に対する反応性の違いに関する研究は、現在までに数多く認められるが、未だ一定の見解が得られていない。我々は虚血心の終末段階である心筋拘縮の起こり方に焦点を絞り、そのエネルギー動態にどのような相違があるかについて検討をおこなった。
実験動物にはNew Zealand Rabbitを用い、未熟心筋群(IM群)として生後4〜5日までのNewborn Rabbitを、成熟心筋群(M群)として2〜3kgのAdult Rabbitを用いた。モデルはLangendolff装置による灌流をおこない、灌流液にはKrebs-Henseleit液を用いた。
コントロールとして、37℃で各群30分間灌流後、血行動態(拡張気圧8〜10mmHgの際の脈圧測定をおこなった。虚血導入実験として、上記後、灌流クランプにより常温虚血として拡張気圧3〜4mmHgに設定して放置、拘縮の開始時点とプラトーとを圧曲線で確認後、拘縮直前、直後、15、30分後、プラトー後において心筋を採取した。エネルギー源操作実験として30分の灌流後、IAA加高カリウム液にて心停止後低量灌流し、拘縮の開始時間、組織内動態を検討した。[結果・考察]未熟心筋においては、コントロール群と比較して拘縮の開始時間は短時間において発生し、酸素に依存する度合いが低いことが考えられた。また組織内ATPの減少が認められた。しかし電顕所見からは、細胞構築に関し顕著な所見は得られなかった。このことから、代謝が行われなかった、また不完全な代謝によりATPの減少、消費が認められたことの結論は得られず、嫌気性代謝によるものであると考えられた。このことからも今回の実験系にて、未熟心筋においては、TCA回路によるエネルギー代謝を必要としない嫌気性代謝であることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi