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異種心移植における免疫寛容の誘導-骨髄細胞の移入を使用して-

研究課題

研究課題/領域番号 06771050
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

上部 一彦  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (80223626)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード異種移植 / 免疫寛容 / 骨髄移植
研究概要

放射線線量決定のためにまずレシピエントのハムスターに900rad全身照射したところ全例死亡した。照射線量を減じていき最終的に300radとした。
ラットの骨髄細胞を4×10^7個に調整して300rad照射したハムスターに移植したが全例死亡した。死因の1つとして照射線量が300radとlow doseはいえ通常のゲージでの飼育は感染を引き起こす可能性が高いことだけではなく、ラット骨髄細胞処理において、成熟T細胞が多く含まれていることなどが考えられた。
そこでT細胞を除去するためにナイロンウ-ルカラムを通した上に抗ラットCD4、CD8抗体を用いてT細胞を除去してハムスターに投与した。骨髄移植2週後に生存していたハムスターの骨髄および脾臓を採取して抗ラット抗体でラット由来のリンパ球を染色したが生着細胞は確認できなかった。
その理由として、1つはレシピエント内にドナー細胞拒絶の免疫能が残存している可能性が考えられることがあるが照射線量の増加では生存しなかったことも考慮すると、対策としては除菌の飼育ゲージにすることおよび胸腺やNK細胞に対する抗体をあらかじめ投与しておくことが考えられる。もう1つはドナー骨髄細胞が移植されてから生着するまでにレシピエント内を循環するためGVHDを生ずる可能性があることである。これにはレシピエントの骨髄の一部をあらかじめ摘出してドナー骨髄と同様に処理し、両骨髄細胞を移植前に混合しておき両抗原性に対して寛容状態を導くことで対処できるのではないかと考え現在続けて研究中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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