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モヤモヤ病発生における遺伝的要因の関与の検討-Highly polymorphic DNA markerを用いて-

研究課題

研究課題/領域番号 06771058
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関東北大学

研究代表者

冨永 悌二  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (00217548)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードモヤモヤ病 / 家族発生 / 遺伝解析 / PCR-SSCP / Highly polymorphic DNA marker / D4S174 locus / interleukin-2beta receptor gene
研究概要

家族生モヤモヤ家系につきMR-angiograghyを行い、確かにモヤモヤ病であるか否かの確信をえた。すなわち、臨床的にモヤモヤ病を呈した者とMRAの異常所見との間に相異はなかった。また、同時に、家系全員に協力を依頼して採血を行った。3世代まで採血可能であったのた2家系であった。末梢血より白血球成分を分離し、DNAの抽出を行った。highly polymorphic DNA markerであるD4S174 locusとinterleukin-2 receptor beta geneについて解析を行った。まず両遺伝子座をprimer pair;5'-AAGAACCATGCGATACGCAT-3',5'-CATTCCTAGATGGGTAAAGC-3'及び5'-GAGAGGGAGGGCCTGCGTTC-3',5'-CACCCAGGGCCAGATAAAGA-3'を用いてPCRで増幅した。PCR産物がうまくamplifyされているか否か2%アガロースゲルにて確認した。PCR増幅産物のバンドが1本であることを確認した後、増幅産物とstop solutionとを等量混合した後、6%アクリルアミドゲル上で泳動を行った。この結果、同一家系内でモヤモヤ発症者同士は、他の同胞よりも、遺伝的には近い関係にあった。家系1、2の区別なくD4S 174 locus,及び、IL-2-beta Rの4つのハロタイプを見ると、全く同一であるものが5名中の3名であり、他の2名についても、3つのハロタイプが一致していた。ちなみに3つのハロタイプが一致する確率はおよそ10万分の1であり、ハロタイプが4つともに一致する確率は、およそ1000万分の1であるから、2家系のモヤモヤ病の患者のハロタイプの表現型を見る限り、極めて希な現象が起こったことになる。このようなことから、家族性に発症するモヤモヤ病はそれぞれ独立に起こったというよりは、共通の遺伝的背景をもった個体に生じやすいものと思われた。以上の事実を踏まえ、今後はモヤモヤ病の病因に係わる遺伝子座の同定を連鎖解析により決定していくことが必要であろう。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 吉本高志他: "モヤモヤ病のMRA;3D-TOF法と2D-PC法による評価" ウイリス動脈輪閉塞症調査研究班、研究報告書. 112-116 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 吉本高志他: "モヤモヤ病発生における遺伝的要因の関与の検討" ウイリス動脈輪閉塞症調査研究班、研究報告書. (印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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