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神経膠腫における塩基性線維芽細胞増殖因子の転写調節におけるP53の役割

研究課題

研究課題/領域番号 06771074
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関京都大学

研究代表者

高橋 潤  京都大学, 医学部, 助手 (80252435)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード神経膠腫 / 線維芽細胞増殖因子 / P53 / 転写調節
研究概要

1.basic FGF promotorを組み込んだCAT plasmid を、basic FGFが発現しているヒト神経膠腫細胞U87MGに導入したところ、CATの著しい発現が認められた。この結果から、神経膠腫細胞におけるbasic FGFの過剰発現はその転写活性の昂進によることが証明された。
2.実験1)に加えて、basic FGF promotor CAT plasmidとP53発現ベクターをヒト神経膠腫細胞U87MGにco-transfectして、CATの発現の変化を調べた。その結果、CATの発現は、wild type P53によって抑制され、mutant type P53によって促進された。これより、basic FGFの発現は、P53によって修飾されている可能性が示唆された。
3.上記のin vitroの実験データが、実際にヒト脳内に発生している神経膠腫にあてはまるかどうかを、手術摘出標本における免疫染色、PCR-SSCP、direct sequence法を用いて、basic FGF発現量、P53の発現量およびP53の遺伝子異常との相関を確認した。その結果、一塊の腫瘍組織におけるbasic FGFとP53の発現量には有意な差は認められなかった。このin vivoのデータと上記結果のdiscrepancyは、同一腫瘍組織内にも腫瘍細胞のcloneの差によるheterogenesityが存在するためと考えている。現在、これを証明するため、P53とbasic FGFの二重免疫染色などを予定している。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tetsuya Ueba: "Transcriptional regulation of basic FGF gene by P53 in human glioblastoma and hepato cellular carcinoma cells" Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 91. 9009-9013 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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