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ヒトグリオーマ細胞における細胞周期各相の糖脂質発現の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06771085
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関札幌医科大学

研究代表者

八巻 稔明  札幌医科大学, 医学部, 助手 (80211621)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードグリオーマ / 細胞周期 / 糖脂質
研究概要

T98G細胞は対数増殖期の倍加時間が約24hの比較的増殖の速い腫瘍であった。非同調培養下、対数増殖期のT98G細胞の中性糖脂質はCMH,CDH,CTH及びnLc4Cerよりなり、酸性糖脂質は、GS,GM3,GM2,LM1,GD1aが主でさらにGM1,GD3,GD2を含んでいた。細胞周期と糖脂質発現の関係を解析した。周期各相での組成の変化を見てみると、中性糖脂質ではnLc4CerがM期で増加しているのが認められた。CMHはG1期に、CTHはSとG2期に発現が増強される傾向がみられた。酸性糖脂質では、CSとLM1がM期に、GM3がMとG1に増強され、反対にGM2がM期で相対的減少を示す傾向がみられた。糖脂質の定量を行うと、中性糖脂質ではG1,S,G2期で0.29,0.24,0.23nmol(equivalent of dextrose)mg wet weightに対しM期で0.38と有意に増加し(p〈0.05)、酸性糖脂質においてもG1,S,G2期で0.24,0.28,0.22であるのに対し、M期で0.51nmol/mg wet weightと有意の増加(p〈0.05)がみられた。各成分の増減を見るとnLc4CerがM期で有意に増加し、またCS,LM1も増加の傾向を示した。細胞分裂に際し、糖脂質の発現が急速に高まることは、これらの分子が細胞間質からの離脱、細胞質、細胞膜の分裂に際し何らかの機能的役割を果たしていることを示唆すると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 八巻稔明、千葉昌彦他: "グリオーマ細胞株の細胞周期解析と周期各相における糖脂質組成の分析" 日本癌学会総会記事第52回総会. 334- (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 崔炳旭、八巻稔明他: "ヒトグリオーマ細胞T98Gの細胞周期に関わる糖脂質組成の分析" 神経免疫研究. 6. 200-204 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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