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悪性脳腫瘍における薬剤耐性遺伝子に対する分子生物学的解析と臨床への応用

研究課題

研究課題/領域番号 06771090
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

須川 典亮  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (50244596)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードMDR1 / malignant glioma
研究概要

まずわれわれは脳腫瘍、特に悪性脳腫瘍においてどのぐらいの頻度でMDR1が発現しているかをPCRを用いて遺伝子レベル(mRNA,DNA)にて解析致しました。方法は腫瘍細胞よりtotalRNA,DNAを抽出し、PCRを用いてMDR1の一部を増幅、アガロース電気影動を行った後、エチジンブロマイドにて染色、UVライト上にて発現の有無を観察しました。グリオーマにおけるMDR1mRNA発現の結果は、low grade glioma10例中8例 80%、anaplastic glioma 11例中8例 73%、glioblastoma30例中22例 73%、glioblastoma cell line6例中0と今回の調査によりMDR1の発現率はgliomaの悪性度に関係しないことがわかりました。ついでDNAレベルでのMDR1の発現状態では、すべての症例において発現が認められました。約75%のgliomaにおいて、悪性度に関係なく多剤耐性遺伝子(MDR1)のmRNAレベルでの発現が確認され、またDNAレベルでの発現がmRNAの発現を認めなかった14症例においても確認されたことは、MDR1のmRNAレベルでの発現の制御がプロモーター、エンハンサーにおいて制御されていると考えられ、我々臨床医がよく経験する徐々に化学療法が効かなくなる一つの説明になると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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