• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

パーキンソン病に対する星状神経節移植術の認知機能に及ぼす影響について

研究課題

研究課題/領域番号 06771092
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

前島 伸一郎  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (50260815)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードパーキンソン病 / 認知機能 / 高次脳機能障害 / 移植 / 記憶 / 星状神経節
研究概要

われわれは、ヒトパーキンソン病に対して自家星状神経節の脳内移植を行ない良好な成績を得ている。本研究では移植手術が認知機能に及ぼす影響について検討を行った。術前のパーキンソン病患者の認知機能は健康成人に比べ、明らかな低下を認めた。その中でも Mini-mental stateや阪大式メモリースケールの総得点は明らかな差を認めた。特に story recall,associate learning,visual reproduction,delayed recallは健康成人に比べ明らかな低下を認めた。語想起課題は健康成人と比べ、差を認めなかった。かなひろいテストでは平均17.3±9.4で、23例中6例は10個未満と明らかな低値を示した。移植を行ったパーキンソン病23例中15例で阪大式メモリースケールの総得点で改善を認めた。また、story recallの改善は17例で認められた。重症度別にみるとHoehn & Yahr stage Vの症例で改善例を多く認めた。手術側別に検討すると、右側手術17例中11例でかなひろいテストの改善を認めた。また、12例で阪大式メモリースケールとの改善を認め、この中でもstory recallの改善を12例で認めた。一方、左側手術では6例中5例でassociate learningの悪化を認め、他の1例は不変であった(P<0.05)。以上より、星状神経節移植術後には認知機能の改善を認め、移植手術によって脳内のドーパミンが増加した可能性が考えられた。また、左側手術ではassociate learningの悪化を認めたが、右側手術では言語機能や視空間能力などを悪化させなかったことから、 transplantationを行なう場合には右側に行なうべきと思われた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 前島伸一郎・他: "Parkinson病に対する視床破壊術後の認知機能とADL" 脳神経外科. 23印刷中(5月号). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 板倉 徹・他: "Parkinson病のトピックス 移植療法の試み" 内科. 73. 901-904 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi