• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

クモ膜下出血後の脳血管攣縮における炎症反応の関与に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 06771095
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

石川 俊郎  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (10260845)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードsubarachnoid hemorrhage / vasospasm / free radical / animal experiment / superoxide anion / supesoxide dismutase / talc / cdnine,dog
研究概要

私が今年度行なった研究は、イヌ大槽内へのタルク注入によって惹起される持続性且つ遅発性の血管収縮が真に脳血管攣縮と同一病態であるか否かを薬理学的手法を用いて検討したことと、注入されたタルクがどのようなメカニズムを介して血管収縮を誘発するかを特にフリーラヂカルに絞って検討した2点である。まず前者についてはこれまでに電子顕微鏡を用いた組織学的な検討を中心に脳血管攣縮との関連を検討し、タルクによる血管収縮と脳血管攣縮との病理組織学的特徴がよく類似することを既に報告した。一方脳血管攣縮時の脳血管は通常の血管と様々な薬理学的特性が異なることも既に知られており、今年度はこうした観点からタルク注入によって得られた収縮血管をin vitroにおいて、その薬理学的特性を検討した。その結果、タルク注入による収縮血管は内皮依存性の弛緩が極めて減弱している一方、内皮非依存性の弛緩反応は保たれていることが明らかになった。この血管特性は通常の脳血管攣縮におけるそれに酷似するものであり、タルクモデルの妥当性が示される結果である。次にfree radical scavengerとして、Superoxide dismutase(SOD)に着目し、これを大槽内に持続注入することによる治療効果を検討したところ、タルクモデルではその遅発性の収縮が著しく抑制されることが観察された。このことはタルクによる持続性の血管収縮とこれに伴う組織学的諸変化がsuperoxide anionによってmediateされることを意味する。一方クモ膜下出血モデルではこのSODの治療効果は観察されず、タルクモデルとの間に結果の相異が見られた。今後クモ膜下出血モデルにおけるsuperoxide anionの関与についてさらに検討を進める予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 永田 和哉 他: "タルク脳槽注入により起きる血管収縮は脳血管攣縮と同一病態か病理学的及び薬理学的特性の検討か" 脳血管攣縮. 9. 237-240 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Mori T et al.: "Sequeuteal worphological chcwges of the constrictive basifor aitey in a cavive wodel of experimental cerebiol vosospaow by Talc injectirn." J Vet Med.Sci. 56. 535-540 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi