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末梢神経欠損修復における人工神経移植の試み

研究課題

研究課題/領域番号 06771114
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関旭川医科大学

研究代表者

多田 博  旭川医科大学, 医学部, 助手 (80197368)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード人工神経 / ポリグリコール酸 / 神経移植
研究概要

末梢神経欠損に対する人工神経の試みとして以下の実験を行った。
【方法】(1)人工神経の作成:内径2mmのポリグルコール酸(デキソン)繊維製チューブに200本のポリグルコール酸細繊維を挿入したものを20mmの長さで作成し、ガス滅菌後保持する。
(2)実験動物としてSprague-Dawley系ラットを用い、一側の座骨神経を大転子より大腿部遠位まで露出し、15mmの神経欠損を作成し、(1)で作成した人工神経チューブで架橋した。処置後4、8、12週後に、坐骨神経を露出し、前脛骨筋、腓復筋の誘発筋電図検査を行い、両側の前脛骨筋、腓復筋の湿重量の健側比を算出した。また、組織学的検索として、移植チューブ中央および坐骨神経遠位断端より5mm遠位部につき、トルイジンブルー染色を行った(A群)。コントロールとして、同長の坐骨神経欠損に対し、自家神経移植によるる架橋群を作成し、応用の検索を行い(C群)、比較検討した。
【結果】誘発筋電図検査においては、人工神経移植群(A群)、自家神経移植群(C群)ともに処置後8週より明らかな神経の再生が得られたが、筋の湿重量及び再生有髄神経数においては、C群に比しA群は明らかに劣っていた。
以上の結果、今回作成した人工神経は従来臨床的に使用されている自家神経移植に匹敵する成績は得られず、今後さらに検討が必要と考えられた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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