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オクタカルシウムフォスフェート移植による骨形成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06771116
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関東北大学

研究代表者

鬼川 温  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (30241615)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードオクタカルシウムフォスフェート / ハイドロキシアパタイト / アルカリフォスファターゼ / 酒石酸耐性酸フォスファターゼ
研究概要

1.合成octacalcium phosphate(OCP)をマウス頭頂骨骨膜下に移植し、低温重合樹脂包埋非脱灰研摩標本を作成した。対照としてhydroxyapatite(HA)を使用した。アゾ色素法によるアルカリフォスファターゼ(ALP)染色および酒石酸耐性酸フォスファターゼ(TRAP)染色を行った。光学顕微鏡的組織観察および組織形態計測を行った。組織形態計測は移植後7・10・14・21日の標本について行ない、その検討項目はインプラント周囲長に占める(1)新生骨が接する面の割合、および(2)TRAP陽性細胞が接する面の割合、とした。
2.光学顕微鏡的観察の結果、移植OCP周囲には移植後7日からまずTRAP陽性の骨吸収系細胞が出現し、その後ALP陽性の骨形成系細胞が出現して移植後14日頃から新生骨が形成された。新生骨は移植後1カ月以降で骨稜として完成した。OCPは移植後6カ月でほぼ骨に置換ないし吸収された。HA周囲には骨吸収系細胞、骨形成系細胞共ほとんど出現せず、新生骨の形成もほとんど観察されなかった。
3.組織形態計測の結果、(1)新生骨が接する面の割合は移植後14・21日でOCPがHAに対して有意に大きかった。(2)TRAP陽性細胞が接する面の割合は移植後7〜21日全てでOCPがHAに対して有意に大きかった。
4.以上から、合成OCPが優れた骨伝導能を有するbiodegradableな物質であることが判明した。
5.脱灰パラフィン包埋薄切切片によるレクチン-FITC蛍光染色を現在施行中であり、OCPと結合する糖タンパクについて今後検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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