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変性腰椎に対する人工髄核注入療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06771119
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

大川 淳  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (30251507)

研究分担者 四宮 謙一  東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (20111594)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード変性腰椎 / 椎間板内圧 / バイオメカニクス
研究概要

中高年者の変性腰椎に対するre-stabilization(再安定化)が最終目的である.経皮的人工髄核注入療法の開発にあたり,当面は変性腰椎の物性の計測が本研究の目的であり,動作中の生体における椎間板内圧測定の解析を予定した.
今年度は、高齢者新鮮屍体標本から採取した変性腰椎全体の手術前後の剛性変化について,圧縮剛性は手術前の正常腰椎と比べ,部分椎弓切除後最大71%に低下し,後屈については57%まで低下,さらに椎間孔解放術を追加すると,それぞれ68%,47%となり,手術操作による安定性の喪失の大きさを明らかにした.一方,骨粗鬆症が存在する高齢者においては,椎間板内圧が高い状態では,かえって椎体骨折の頻度が高まることを臨床的に示し,変性腰椎の再安定化を目的とする髄核注入療法では,椎間板内圧の至適な値についての配慮が必要であることが判明した.さらに,生体における椎間板内圧測定に当たり,変性した椎間板での内圧測定について過去に一定した結果が報告されていないこと,および測定方法の熟練が必要なため,新たな新鮮屍体標本を採取し,予備実験を行うこととした.科学研究費補助金により購入した圧トランスデューサーを椎間板の中に挿入し,Instron圧縮試験器により荷重を負荷,新鮮屍体標本の圧縮負荷時における椎間板内圧の変化とその椎間板内分布の計測を開始し、現在データの解析中である.
今後、そのデータと方法を元に,10名前後の変性腰椎を有する患者ボランティアの手術前後の生体における椎間板内圧計測を行い,椎間板内圧とX線画像上の腰椎安定性に関する検討を進め、安定性確保に必要な剛性および椎間板内圧値の設定を予定している.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 大川 淳: "変性腰椎における後方除圧術後の剛性変化" 日本脊椎外科学会雑誌. 5. 109- (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 大川 淳: "高齢者腰椎における椎体変形と椎間板狭小の相互関係" 臨床整形外科. 29. 1213-1219 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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