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プラスミノーゲンアクチベータ-インヒビター1の活性に基づいた肺転移形成と抑制

研究課題

研究課題/領域番号 06771123
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関金沢大学

研究代表者

土屋 弘行  金沢大学, 医学部・附属病院, 講師 (40227434)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードプラスミノーゲンアクチベータ-インヒビター1 / 肺転移能 / 線維肉腫細胞 / トランスクエクション
研究概要

【方法および効果】ヒト線維肉腫細胞のcell line(HT-1080)はheterogeneityを有している。Fidlerの方法に準じてin vivo selectionを行い10倍肺転移能の高いHT-1080のsubpopulationを得た。このsubpopulationは親株に比べてPAI-1の発現(ELISA)は3倍に増加していた。また限界希釈法を用いてHT-1080からPAI-1の発現が極めて少ないクローン(1-3C)と、それの多いクローン(26-6)を確立した。1-3CのPAI-1の発現量は親株HT-1080のわずか5%であり、肺転移形成能も低い。26-6のPAI-1の発現量は親株の約2倍で肺転移形成能は10倍以上であった。PAI-1の発現が少ない1-3CにPAI-1のcDNAを発現クローニングベクター(pcDNA1neo)に組み込み、リン酸カルシウム法、Lipofection法を用いてtransfectionを行った。neomycinによる選別を行いPAI-1がtransfectionされたcell line 1-3C(PAI)を得た。1-3C(PAI)は1-3Cの3倍以上のPAI-1の発現がみられた。また肺転移能に関しては、1-3Cはほとんど肺転移を形成しないにもかかわらず、1-3C(PAI)は高頻度に肺転移を形成した。
【結論】PAI-1の発現が低いHT-1080のクローン(1-3C)にPAI-1のcDNAをtransfectionすることによりPAI-1の発現が増加し、さらに肺転移能の増加がみられた。PAI-1が肺転移を増加させる重要な因子の1つであることが直接的に証明された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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