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関節固定による筋肉コラーゲン可溶性の変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06771126
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関金沢大学

研究代表者

須釜 聡  金沢大学, 医療技術短期大学部, 助手 (60242541)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード関節固定 / 筋肉コラーゲン / 可溶性
研究概要

本年度は,不動により生じる関節拘縮について,関係する筋肉コラーゲンの変化をコラーゲン線維の可溶性を中心に検討した.ラット足関節を1週及び3週間固定後,ヒラメ筋コラーゲン分子のコラーゲン量,可溶性の変化を測定し以下の結果を得た.
1.コラーゲン量:ヒドロキシプロリン測定により得られた筋湿重量当たりのコラーゲン量は,1週群では固定側と無固定側間に有意差は無かったが,3週群については,固定側が有意に増加していた.
2.塩可溶性コラーゲン量:全コラーゲンに対する塩可溶性コラーゲンの割合は,1週群では固定側と無固定側間に有意差は無かったが,3週群については,固定側が有意に減少していた.
3.酸可溶性コラーゲン量:全コラーゲンに対する酸可溶性コラーゲンの割合は,1週群,3週群共に固定側と無固定側間に有意差は無かった.
4.不溶性コラーゲン量:全コラーゲンに対する不溶性コラーゲンの割合は,1週群,3週群共に固定側と無固定側間に有意差は無かった.
不溶性コラーゲンのペプシン可溶化率:不溶性コラーゲンをペプシン処理し,可溶化したコラーゲンの割合は,1週群では固定側と無固定側間に有意差は無かったが,3週群については,固定側が無固定側に比べ有意に減少していた.
以上の可溶性の変化に関する結果から,1週程度の関節固定では関係する筋肉コラーゲンに影響は少ないが,固定が3週間程度まで及ぶと筋肉コラーゲンに変化が生じ始めるものと考えられる.可溶性の変化から,コラーゲン分子の架橋結合の変化を推察すると,3週間程度の固定期間から分子内架橋結合に変化を生じ,新たな分子間架橋結合の生成を推察することができる.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 須釜 聡,立野勝彦 他: "関節固定が筋肉コラーゲンに及ぼす影響" 理学療法ジャーナル. 29(印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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