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慢性関節リウマチ患者血清中に認めた新しい非特異的細胞傷害性因子とそのインヒビター

研究課題

研究課題/領域番号 06771135
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関大阪大学

研究代表者

島岡 康則  大阪大学, 健康体育部, 助手 (00260638)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード慢性関節リウマチ / 細胞傷害性因子 / インヒビター
研究概要

慢性関節リウマチの全身性組織障害や全身性免疫異常を説明するために、患者の血清または組織液中に非特異的な細胞障害を起こす物質を求め解析を進めた。また、治療に役立てるためにこれのインヒビターを健常者や軽症の患者の血清中から粗精製し、その解析も行った。I)細胞障害性因子(1)精製方法:硫酸アンモニウム沈殿および、ゲル濾過、イオン交換を組み合わせて大量プール血清からも精製をすすめることができた。(2)分子生化学的特性の解明:cellysisにより細胞破壊が起こることが考えられたが、この活性はメタルプロテイネース活性、プロテアーゼ活性、ホスホリパーゼ活性とも異なりまた、TNFαとも、補体系の物質とも異なっていた。(3)動物実験:関節炎モデルマウスの血清中に同様の因子を求めたが、マウス血清中には認められなかった。
このことはマウスの一時的な関節炎とヒトの慢性の関節炎との違いからくるものと考えられた。II)インヒビター(1)精製方法:ゲル濾過、イオン交換の組み合わせによりインヒビター粗精製できるよううになった(2)動物実験:関節炎モデルマウスにヒトより抽出したインヒビターを投与したが関節炎の抑制は困難であった。今後更に検討を進める必要がある。III)病型との関係各患者において細胞障害性因子、インヒビターを測定した結果、細胞障害性因子は重症な慢性関節リウマチ患者血清中に高活性であり、健常者や軽症な慢性関節リウマチ患者ではほとんど認めなかった。これに対しインヒビターは軽症なRA患者、および健常者に高活性であった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tanabe,M.: "Remarkable Elevation of Interleukin 6 and Interleukin 8 Levels in the Bone Marrow Serum of Patients with Rheumatoid Arthritis" The Journal of Rheumatology. 21. 830-835 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Tomita,T.: "Phenotypic Characteristicsof Bone Marrow Cells in Patients with Rheumatoid Arthritis" The Journal of Rheumatology. 21. 1608-1614 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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