0-4日齢ラットの脳幹脊髄標本をエーテル麻酔下で摘出し、水温25-26℃、pH7.35-7.45(ラジオメーター社製、CDM80)に保った灌流槽内に固定する。マイクロマニュピュレーター(成茂社製、MX-2型)を用い、延髄腹側部及び頚髄C4より呼吸性神経活動を記録した。増幅器を介した信号は、コンピューター及び高感度プリンター(丸紅ハイテック社製、Primera)にて記録された。 吸入麻酔薬ハロタンにより濃度依存性に呼吸性活動の抑制が認められた。呼吸パラメーターのうち、呼吸回数と、換気量の調節については、ガンマアミノ酪酸受容体の関与が示唆されたが、吸気時間については認められなかった。 灌流液中の炭酸ガス分圧および、pHを変えることにより、延髄での中枢性化学受容器としての性質が示されたが、低濃度のハロタンは、この機構をある程度保つことが示された。
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