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低酸素状態における吸入麻酔薬の気道平滑筋に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 06771188
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関新潟大学

研究代表者

津久井 淳  新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (20242422)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード吸入麻酔薬 / 気道平滑筋 / 低酸素
研究概要

吸入麻酔薬には気道平滑筋弛緩作用があり、喘息重積発作時の治療に用いられる。重症の気管・気管支痙攣時には低酸素症をきたすが、例酸素下の気道平滑筋に吸入麻酔薬がどのように作用するかは知られていない。また現在臨床で使用されている4種の吸入麻酔薬のうち、どれが治療上有用であるかも知られていない。そこで本研究では、低酸素下のハロセン、イソフルレンの気道平滑筋に及ぼす影響を、対照群と比較検討した。
その結果、(1)対照群ではハロセン、イソフルレンによるKC1収縮に対する有意な弛緩反応はみられなかった。KC1収縮に対するハロセン、イソフルレンの弛緩反応は低酸素により有意に増強された。低酸素時の弛緩反応はイソフルレンとハロセンで差はなかった。(2)対照群ではハロセン、イソフルレンによるエンドセリン-1収縮に対する有意な弛緩反応はみられなかった。エンドセリン-1収縮に対するハロセン、イソフルレンの弛緩反応は低酸素により有意に増強された。低酸素時の弛緩反応はハロセンとイソフルレンで差はなかったが、モルモットにおけるMACがハロセン1%、イソフルレン1.2%であることを考慮すると、低酸素時の弛緩反応はイソフルレンの方が強い傾向にあると考えられた。
近年、気管支痙攣時にエンドセリン-1が重要な働きをしていることが示唆されている。低酸素時においてエンドセリン-1収縮に対するイソフルレンの弛緩反応が増強したことから、低酸素状態を伴う重篤な気管支痙攣の治療にはハロセンのみならずイソフルレンも有用である可能性が示唆された。
以上の結果より、低酸素時の吸入麻酔薬の気道平滑筋弛緩作用は正常時とは同一ではないことがわかった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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