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免疫組織化学的手法を用いた麻酔メカニズムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 06771200
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関大阪大学

研究代表者

萩平 哲  大阪大学, 医学部, 助手 (90243229)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードc-Fos / 免疫組織化学 / N_2O / ハロタン / 麻酔メカニズム
研究概要

疼痛刺激により中枢系の特定の部位で産生されるc-Fos蛋白を免疫組織化学的手法により捉え、吸入麻酔薬の作用機序を検討するために以下の実験を行った。
方法
オスのWistar rat(150g)をclear chamberに入れ100%O_2,1.5%halothane(F)で麻酔し,麻酔開始15分後に左足底部に5%formalin 0.1mlを皮下注した.(体性痛モデル)この後各種濃度の吸入麻酔で1時間45分維持し,その後100%O_2,3.0%fluothane(F)の麻酔に変え,formalin皮下注から2時間後に潅流固定し,第4腰髄を取り出して免疫組織化学反応を行った.吸入ガス濃度はDATEX社製CAPNOMACでchamber内のガスをsamplingしながら連続測定した.また、formalin注射後の1時間45分の間麻酔薬を吸入させない群をコントロール群とした.
第4腰髄におけるc-fos免疫陽性細胞(FLI cell)数を脊髄の各層別にカウントし比較検討した.
結果
今回の結果ではN_2O,fluothaneともFLI cell数を減少させたがその減少率は脊髄各層で異なっていた.
N_2OのI-II層での抑制効果は有意ではなくV-VI層およびVII-X層で有意であった.fluothaneでも同様のパターンであったがVII-X層では70%N_2Oの方が1.5%Fより抑制作用は強かった.吸入麻酔薬の作用が全ての神経細胞に一様でないことは興味深い結果であった.このようなFLI cellの減少パターンはmorphineを全身投与した場合と類似しており吸入麻酔薬の鎮痛作用に内因性のopioid系が関与していることが示唆される。現在これを検討する目的でnaloxoneによる阻害実験を遂行中である.
これまでのデータは平成7年4月に開催される第42回日本麻酔学会総会で発表予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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