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肝の虚血・再潅流障害と肝組織中フォスフォリパーゼA_2活性の意義

研究課題

研究課題/領域番号 06771223
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関長崎大学

研究代表者

寺尾 嘉彰  長崎大学, 医学部, 助手 (90260736)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード肝臓 / 虚血・再潅流障害 / フォスフォリパーゼA_2
研究概要

我々はラットの肝臓の組織フォスフォリパゼ-A_2を肝臓の支配血管である門脈と肝動脈を一時的に閉塞し、その後再潅流させた後に肝臓を摘出して、細胞内分画を採取して、それぞれの細胞内分画についてアイソトープを使用して、その経時的変化を測定した。
その結果、肝臓においてはミトコンドリア分画のフォスフォリパーゼA_2は、他の臓器(腎臓や心臓など)と異なり、その活性は亢進しないことが明らかとなった。この酵素はいわゆる2型のフォスフォリパーゼA_2であると考えられるが、この結果から考えると、虚血・再潅流によるミトコンドリアの崩壊にはフォスフォリパーゼA_2が関与していないものと推測された。
またサイトゾール分画におけるフォスフォリパーゼA_2活性は虚血・再潅流後、低下することを明らかにした。これはいわゆる細胞質型のフォスフォリパーゼA_2であると考えられるが、同時に測定した肝臓組織中のプロスタグランジンE_2も低下していたことから、この酵素はアラキドン酸カスケードの律速段階として作用しているものであると推測された。更に経時的変化から考えると、再潅流後12時間まで低下しており、同じ実験モデルにおけるGOT、GPTの経時的変化と一致していたことから、肝臓の虚血・再潅流後の肝障害において、細胞質型のフォスフォリパーゼA_2は重要な役割を果たしているものと推測された。
全分画においてはフォスフォリパーゼA_2は変化しておらず、サイトゾール分画から、900Gの遠沈分離によって除去される分画への移行の可能性が示唆される結果となった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Terao,et al: "ROLES OF PHOSPHOLIPASEA_2 SUBTYPES IN THE ISCHEMIA-REPERFUSION INJURY OF THE RAT LIVER." Anesthesiology. 81. A828 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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