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結石産生モデルMDCK細胞を用いた尿路結石発生の機序に付いての研究

研究課題

研究課題/領域番号 06771259
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関浜松医科大学

研究代表者

影山 慎二  浜松医科大学, 医学部, 助手 (60224367)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードMDCK細胞 / LLC-PK1細胞 / MKN-28細胞 / Fura-2 / AM / PBFI / ARGUS-100 / CA
研究概要

特異的な電解質・水輸送能を持ち遠位尿細管の性質を有するMadin-Darby caninekidney(MDCK)細胞を用い、長期間容器を変えることなく培養をする事で、燐酸カルシウムを主成分とする小結石が細胞の基底側に相当する部位に形成されることを発見したが、結石形成にともなうイオン変動について細胞内イオン濃度測定用蛍光指示薬を用いてさらに詳細な検討を行った.【実験方法】Modified eagle's mediumに10%fetal bovine serumを添加したものを培地とし、MDCK細胞,対照として腎由来のLLC-PK1細胞,胃ガン由来のMKN-28細胞の細胞浮遊液1x10^5個/mlをそれぞれ作成する。これらの細胞をカバーグラスチャンバー上に3-4日培養後、Ca^<2+>の蛍光プロブであるFura-2/AMを用い、その蛍光をARGUS-100/CAにて340nmと380nmの蛍光強度の比で測定し、標準曲線より細胞内Ca^<2+>濃度として検討した。K^+濃度はPBFI/AMを蛍光プロブとして同様に測定し、本濃度は標準曲線が得られなかったので蛍光比で表した。【実験結果】MDCK細胞はK+チャンネル開口薬YM-934の投与で細胞内Ca^<2+>濃度は漸滅し、K^+濃度は上昇した。一方、K+チャンネル阻害薬であるglibenclamide投与では、MDCK細胞はCa^<2+>濃度およびK^+濃度の変動はみられず、カルシウム拮抗薬nicardipine投与でも変動はみられなかった。また対照の2細胞株ではYM-934,glibenclamide,nicardipine投与時においても両イオンの細胞内変動はMDCK細胞に比較し、ほとんどみられずMDCK細胞にK^+チャンネルが存在し、本チャンネルの関与により、細胞内Ca^<2+>とK^+濃度の変動が起きている可能性が示唆された。今後他の同様な薬理効果を持つ薬剤で,このチャンネルの機能より明確にさせると同時にこれに関与する膜蛋白との関連についても検討していく予定である.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 影山慎二: "尿路結石症-新しいモデル" Annual Review腎臓1995. 214-218 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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