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新生児期精嚢腺・尿道球部腺間質の前立腺上皮細胞に対する分化誘導能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06771262
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関三重大学

研究代表者

金原 弘幸  三重大学, 医学部・附属病院, 助手 (40225123)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード上皮間質相互作用 / 泌尿生殖洞 / 精嚢腺 / 尿道球部腺
研究概要

ラット胎生期泌尿生殖洞、新生児期精嚢腺および尿道球部腺間質と成獣前立腺上皮の組織組み替え実験を行い間質の誘導能について形態および機能発現に関して検討した。ラットの泌尿生殖洞、精嚢腺、尿道球部腺をトリプシン処理した後、実体顕微鏡下に間質を取り出した。成獣ラット前立腺後側葉上皮先端を、微小解剖法を用いて取り出し間質と組み合わせ、ラット腎被膜下に移植し、in vivoにて1カ月培養した。培養後の組織はH&E染色、および免疫組織化学的染色に使用し、分泌蛋白はSDS-PAGE法、およびWestern blots法にて検討した。抗体にはラット前立腺前葉抗体(抗C3抗体)、後葉抗体(抗DP-1抗体)、後側葉抗体(抗Probasin抗体)を用いた。結果では、DP-1およびProbasinはそれぞれ後葉、後側葉に特異的に認められ、組み替え組織においても発現が維持されているが、前葉に特異的であるC3は、精嚢腺を用いた場合では発現が認められないが、尿道球部腺および泌尿生殖洞間質を用いた場合、新たに発現を認めた。本来増殖能を持たない成獣前立腺上皮が胎生期および新生児期間質により増殖し、新しい前立腺腺官組織を形成することが示された。精嚢腺間質との組み替え組織では後側葉の分泌蛋白のみを認めることより前葉への誘導能を認めず後側葉への誘導能が示唆され、尿道球部腺および泌尿生殖洞間質との組み替え組織では全ての分葉の分泌蛋白を認めることより、後側葉だけでなく、前葉への誘導能も示唆された。また、発生起源から考えると前立腺および尿道球部腺は内胚葉由来の泌尿生殖洞より分化し、精嚢腺は中胚葉由来のWolffian管より分化する。このように由来の異なる副生殖腺を用いても成獣前立腺上皮は増殖し、それぞれに特異的な分泌機能を与え、間質の起源により異なった分葉への誘導能を持つことが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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