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脊損ラット膀胱平滑筋の自律神経受容体における細胞内情報伝達機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06771280
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関大分医科大学

研究代表者

三股 浩光  大分医科大学, 医学部, 助手 (60219714)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード膀胱 / 平滑筋 / ムスカリン受容体 / イノシトールリン脂質
研究概要

〈目的〉ラット膀胱平滑筋のムスカリン受容体刺激によるイノシトールリン脂質系の情報伝達機構について検討した.〈方法〉10週齢のSprague-Dawleyラットの膀胱平滑筋を細切し,Krebs-Hansleit液中でインキュベートして,carbachol刺激を行った.20%perchloric acidで反応を止め,除蛋白後にIP_3を牛副腎のbinding proteinを用いて[^3H]IP_3との競合法で測定した.各種ムスカリン受容体subtypeのantagonistの影響については,膀胱平滑筋細片を[^3H]myo-inositolと3時間インキュベートし,洗浄後に10mMLiCl存在下でcarbachol刺激を行った.chloroform/methanol法で反応を止め,Dowex AG1カラムでtotal IPを抽出して液体シンチレーションカウンターで測定した.〈結果〉1)IP_3はcarbachol刺激で約20秒後に最高値に達して30秒後には基礎値に戻った.2)carbacholに対するEC_<50>は約5mMであった.3)M1 receptorのantagonistであるPirenzepineでは10^<-5>M以上の高濃度ではじめてIP_3産生が抑制され,M2 receptor antagonistのMethoctramineでは10^<-4>Mの高濃度でも抑制はみられなかった.AtropineとM3 receptor antagonistである4-DAMPでは10^<-7>Mの低濃度でIP_3産生が完全に抑制された.Atropine,4-DAMPおよびPirenzepineのIC_<50>はそれぞれ1.5x10^<-8>M,2.5x10^<-8>Mおよび7.2x10^<-6>Mであった.〈考察〉平滑筋細胞では受容体刺激によってまずIP_3が産生され,ついで細胞内Ca濃度が上昇して収縮応答がおこるとされている.ラット膀胱平滑筋ではM3 receptorがIP_3産生に関与して収縮を惹起するものと考えられたが,IP_3は30秒以内に刺激前値に戻るため、収縮の持続相には関与しないものと考えられた.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Mimata,H.et al.: "Enhancement of muscarinic receptor-coupled phosphatidyl inositol hydrolysis in diabetic bladder." J.Urol.151. 445A (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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