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レーザー顕微鏡による血尿の鑑別

研究課題

研究課題/領域番号 06771290
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関北里大学

研究代表者

兵藤 透  北里大学, 医学部, 助手 (10260853)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード血尿 / リアルタイム共焦点型 / レーザー顕微鏡 / 尿中赤血球形態 / HIM-METHOD
研究概要

リアルタイム共焦点型顕微鏡を用いて尿中赤血球の形態観察を行ない臨床応用を開始した。変形赤血球が80%以上を占める場合を糸球体型、正常赤血球が80%以上を占める場合を非糸球体型、その中間を混合型として尿沈渣中の赤血球30個を観察し判定を行ったが、混合型を除外すると腎炎に対する感度は100%、特異度は96.1%であった。レーザー顕微鏡では一度焦点を合わせれば、視野内のすべての赤血球を同時に捉えることができ、かつ画像が鮮明である。そのため鑑別が容易で検査時間も通常2-3分以内であった。
尿にホルマリンを添加し0.5%とし4度Cで保存することによりレーザー顕微鏡では100時間は尿中赤血球は鑑別可能であった。
人間ドッグでの検診では8.4%が尿潜血陽性を示し、このうち50%が糸球体型であった。潜血陽性の半数の患者は精密検査の段階での尿道膀胱鏡検査等の泌尿器科的in vasiveな検査を省くことができる計算となる。
尿中赤血球の形態的特徴を利用した検査法は非常に有用と考えられてはいるが、現実のところ、実際の日常検査に定着したとは言い難く、保健適応検査にもなっていないのが実情である。レーザー顕微鏡の出現で、この検査法は日常の腎臓内科や泌尿器科外来でのルーチン検査に、また学校検尿や健康診査での潜血陽性患者の二次検査として、十分に実用化に耐えうるものになったと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 兵藤 透: "リアルタイムレーザー顕微鏡による血尿画像の鮮明度" 臨床泌尿器科. 48. 399-402 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Toru Hyodo: "Diagnostic Revolution of Microhematuria by Real-Time Confocal Scanning Laser Microscope [Hyodo-Iino-Miyagawa(HIM)Method]" NEPHRON. 68. 401-402 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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