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BCGによるマウス実験的膀胱炎における細胞性免疫の関与

研究課題

研究課題/領域番号 06771291
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

藤田 和彦  順天堂大学, 医学部, 講師 (20190035)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードBCG / 膀胱炎 / 膀胱癌
研究概要

膀胱炎の発症には膀胱上皮への菌の粘着が重要である。BCG膀注療法による膀胱炎発症において、この粘着現象を調べる目的でインビトロで粘着実験を行った。ラット、ヒトの膀胱粘膜、膀胱癌組織とBCGおよびtype1線毛を持つ大腸菌の懸濁液をインキュベートし洗浄後粘着している菌を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した。大腸菌はどの組織へも粘着した。ただしラットよりもヒト膀胱への粘着が強かった。BCGはどの組織へも粘着しなかった。BCGによる膀胱炎の発症にはかなり長時間の膀胱上皮との接触または、膀胱上皮細胞からの積極的な菌の細胞内へのとりこみが必要と考えられた。インビボの実験では当初の予定であった、BALB/C系雄マウスは、膀胱内注入が困難であったためFisher系雌ラットを用いた。BCGを20μl膀胱内注入した。1-2週間後ラットを屠殺し、膀胱の半分をグルタールアルデヒドで固定、半分を液体窒素で凍結固定した。グルタールアルデヒドで固定した標本はSEM、HE染色、チールニールセン染色による観察をした。凍結固定した標本は、T,Bcell,について免疫染色をした。BCG膀注1-2週間後のラット膀胱はHE染色で一部に上皮細胞の肥厚を認めたが炎症性細胞の浸潤ははっきりしなかった。SEMでは2週間後の膀胱で菌の細胞への進入像が見られたがチールニールセン染色では菌ははっきりしなかった。一回の膀注では膀胱炎をおこしにくいことが考えられたので、BCG膀注を2日および3日連続で行い、その翌日屠殺し同様に膀胱を観察した。3日連続膀注することにより初めてSEMにおいて上皮細胞の剥離が生じた。この現象は、膀胱内の部位により差がなかった。HE染色では上皮細胞の剥離、および部分的な肥厚が認められた。またリンパ球を主とする炎症性細胞の浸潤がみられた。免疫染色においてT cellを主とするリンパ球が染色された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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