研究概要 |
進行性腎細胞癌や再発癌に対して化学療法を中心とした治療への取り組みを展開する必要がある。すでに教室では臨床的に有用な感受性試験を目指し、手術時採取した腎細胞癌組織を用いた器官培養法による薬剤(13薬剤について)感受性試験の基礎的研究を着手したが、既存の抗癌剤単独では腎細胞癌に対し感受性を有する薬剤は極めて少ないことを報告した(癌と化学療法20:1945-1952、1993)。 そこで,最近注目されている新薬(FUDR、ブロピリミン、CPT11、AMR)の単独での手術時採取した腎細胞癌組織を用いた器官培養法による検討を行った.その結果,既存薬剤同様,腎細胞癌に対し感受性を示す薬剤は少ないことが判明された。
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