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妊娠免疫における脱落膜免疫細胞によるHLA-G認識の生理学的・病理学的意義

研究課題

研究課題/領域番号 06771322
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関東京大学

研究代表者

前島 正基  東京大学, 医学部(病), 助手 (10251307)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード妊娠免疫 / CD56bright / HLA-G / サイトカイン
研究概要

本年度は、HLA-Gの認識に伴う質的変化に着目し、研究実施計画の実験2・実験3を施行した。
【実験3】脱落膜免疫担当細胞(主にCD56bright:以下LGL)を用いた細胞障害活性測定
正常対照群:人工妊娠中絶により採取したLGL、習慣流産群:子宮内容清掃術時に採取したLGLを用い、HLA-G発現細胞と12時間混合培養後、E:T=40:1、20:1、10:1(Targetcell:K562)における細胞障害活性を測定した。正常群の細胞障害活性は、それぞれ8〜19%、5〜15%、3〜9%で、流産群のそれはそれぞれ3〜36%、8〜21%、2〜13%とかなりのばらつきがあり、エフェクター細胞のviabilityに問題があったと思われ比較検討しえなかった。最近、ChumbleyらがHLA-G発現細胞をTarget cellとし脱落膜細胞の細胞障害活性を測定し、HLA-Gを発現しない元細胞に比較し有意に低いことを報告したためこれ以上の実験は中止した。
【実験2】HLA-G発現細胞各種(3種類:soluble typeを含む)と習慣流産患者(n=1)の抹消血単核球を24時間、48時間、72時間混合培養し、その上清中に産生されたIL-1β、IL-6、TNF-α、M-CSFを測定した。IL-6、TNF-α、M-CSFでは有意な結果は得られなかったが、IL-1βにおいて、元細胞及び3種のHLA-G発現細胞混合培養上清中に産生されたサイトカインは、24時間後8.19(pg/ml)、2.83、2.00、1.86、48時間後18.8、8.50、3.65、4.13、72時間後、26.5、5.40、3.25、4.31とHLA-G発現細胞の存在によりIL-1βの産生が抑制されている可能性が推察された。今後は、正常分娩の既往を持つ正常婦人の症例数を増やし、HLA-G発現によりIL-1βの産生が抑制されるか否かを検討する予定である。また習慣流産患者や妊娠中毒症患者でも同様に測定し疾患への関連性についても検討していく予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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