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3色FISH法を用いた運動能良好ヒト精子の染色体異数性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06771338
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関広島大学

研究代表者

三春 範夫  広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (30253082)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードFISH / disomy精子 / diploid精子 / swim-up
研究概要

【方法】4人の健康男性から採取した精液をm-BWW(modified Biggers,Whitten and Whittingham)液で洗浄した後1時間Swim-upし、上層の運動良好精子(A群)と下層の精子(B群)を分離回収した。両群精子および原精液の精液パラメーター(精子濃度、運動率、精液量)を検査した後、両群の精子をスライドグラス上に固定しdithiothreitolで前処理してFISH(Fluorescence in situ hybridization)法に供した。FISH法はOncor社のD17Z1、D18Z1の2種類のDNAプローブを用いたdual color法で行い、蛍光顕微鏡下に各々最低6000個の精子核について二人の検者による二重盲検でスポット数を算定した。【結果】いずれの例も原精液パラメーターはWHOの基準を満たす正常値で、A群精子はB群精子より良好な運動率を示した。FISH法では、総数48582個の精子のうち48512個(99.9%)で判定可能なスポットが得られた。その結果、17番、18番のdisomy精子の頻度はA群では平均0.11%(0.08-0.12%)、0.08%(0.05-0.15%)、B群では平均0.12%(0.08-0.15%)、0.10%(0.07-0.17%)で両群間に全く差異を認めず、一方diploid精子の頻度は、各々0.11%(0.06-0.18%)、0.21%(0.12-0.40%)でA群で低い傾向が見られたが、いずれも両群間に統計学的には有意差を認めなかった。
【結論】FISH法は多数の精子についての数的染色体異常の検討に有用であることが確認された。Swim-up法は運動良好精子の分離には有効でdiploid精子の分離にも多少関与しているが、しかしdisomy精子の分離には直結しないことが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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