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ヒト胎盤LDL レセプター発現と制禦因子解明による妊婦高脂血および妊娠中毒症の治療

研究課題

研究課題/領域番号 06771353
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

島本 太香子  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (70254505)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードLDLレセプター / 胎盤 / 脂質代謝 / 妊娠中毒症
研究概要

1.胎盤におけるLDLレセプターmRNAの発現と局在について解明した。
(1)Nothern blotting:妊娠初期、中期、末期の胎盤をsampleとして量的な変化を検討した。
(2)in situ hybridization:妊娠各週胎盤において、はじめてin situ hybridizationによるLDL-R mRNAの存在を証明した。LDL-RのmRNAは、syncitiotrophoblastの細胞質に特異的に発現していることが判明した。
(3)妊娠中毒症患者の胎盤において上記(1)、(2)の結果と比較検討中である。
2.胎盤におけるLDLレセプター蛋白の発現と局在について明らかにした。(1)LDLレセプターに対するモノクローナル抗体を用いて、間接蛍光抗体法にて各週胎盤を染色したところ、絨毛細胞表面にpositive signalを認めた。(2)妊娠中毒症患者の胎盤について、正常例と比較検討中である。
3.Primary cultureしたtrophoblastの系での各種ホルモンによるLDLレセプターの蛋白レベルの発現の調節について検討した。(1)LDL-Rの発現量は、LDL添加により抑制された。(2)種ホルモン(妊娠中に特有なもの、具体的にエストロゲン、プロゲステロン、hCG、insulin etc)の添加により、LDLレセプター発現量の量的変動を検討したところ、各々がLDLレセプターの発現量を変化させることが判明した。
以上の結果より、胎盤でのLDLレセプターの存在が明らかとなり、その発現量が各種ホルモンにより、調節をうけることが示唆され、妊娠中の脂質代謝及び、胎盤の脂質取り込みについての解明の糸口となった。現在、これらの成果について、投稿中である。
4.上記3の各々の実験系のなかで、HMG CoA reductase活性を測定し、Trophoblastにおけるコレステロール合成能の変動について検討中である。
5.上記3の各々の実験系のなかで、Trophoblastにて産生されたステロイドを定量し、LDLレセプターの発現量との相関を検討中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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