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顔面神経麻痺に対する星状神経節ブロックの効果に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06771416
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関愛媛大学

研究代表者

横井 隆司  愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (20230633)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード顔面神経麻痺 / 星状神経節ブロック / 顔面神経 / モルモット / 組織血流量 / レーザードップラー
研究概要

顔面神経麻痺モデル動物としてモルモットを使用し、鼓室内に液化ガスを注入し冷却することにより顔面神経麻痺を発症させることができた。このモデル動物の麻痺側の頸部交感神経幹を切除することにより星状神経節ブロックモデル10匹(ブロック群)を作成した。対照として麻痺側の頸部交感神経幹の剖出にとどめたもの10匹(対照群)を作成した。瞬目反射により閉眼可能となるまでの期間はブロック群が16.6±3.6日、対照群では16.9±4.9日であり、両群に有意差を認めなかった。麻痺後4週の眼輪筋における誘発筋電位の潜時では、ブロック群が2.8±1.1ms、対照群が3.6±0.8msで、ブロック群の方が短縮傾向を認めたが、統計的な有意差はなかった。また組織学的に上口唇枝レベルでの再生神経線維の数を検討した結果、麻痺後4週においてブロック群が1589±271本、対照群が1279±489本と、有意差をもってブロック群の方が線維数が多かった。しかし同部の神経線維断面積についても検討したが有意な差を認めなかった。
ちなみに前記のブロック群作成にあたり頸部交感神経幹切除前後において、顔面神経の膝神経節部の組織血流量をレーザードップラー血流計に用いて測定したが有意な血流量増加を認めなかった。
本研究では、顔面神経麻痺に対する星状神経節ブロック治療の有用性をモルモットを用いて検討した。瞬目反射の回復度、誘発筋電位の潜時や膝神経節での血流量においては有用性を認めず、臨床での星状神経節ブロック治療を裏付ける結果とはならなかった。しかし星状神経節ブロックにより末梢での神経線維の再生促進効果を示唆する結果を得た。今後、星状神経節ブロックによる側頭骨外顔面神経における血流量の測定をなどを行い、検討する必要があると思われた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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