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脳性麻痺児における小児閉塞性睡眠時無呼吸症候群の病態および治療の検討

研究課題

研究課題/領域番号 06771427
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関札幌医科大学

研究代表者

新谷 朋子  札幌医科大学, 医学部, 助手 (10244352)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード睡眠時無呼吸症候群 / 睡眠検査 / 脳性麻痺 / 中咽頭圧測定
研究概要

1994年4月から1995年2月までの間に札幌肢体不自由児療育センターに入所した脳性麻痺の小児124名を対象として検討を行なった。平均年齢は2.4才(1-4才)であった。
母親へのアンケート調査では睡眠時の常にいびきがあるものは全体の18.1%、時々みられるものを入れると42.5%と高率に見られた。無呼吸があるものは4%とわずかであった。41名を対象とした経皮酸素モニターでは平均の酸素飽和度が90-93%と軽度低酸素状態を示したものが2名(4.8人)であったが最低酸素飽和度が80%以下のものは9名(22.0%)であった。無呼吸を訴えたもののうち10名に睡眠検査、咽頭圧測定を行ない病的無呼吸が認められたものは5名であった。治療は2名は鼻閉が原因と思われたので保存的治療を行ない、1名はアデノイド肥大、中咽頭の狭窄がありアデノイド切除術で症状の改善が見られた。あとの2名は舌根部の狭窄の関与が考えられたため気管切開術を行なった。手術的加療を行なった3名はいずれも5才以上であったが頚定がなく重度の脳性麻痺児であった。
以上のように脳性麻痺児におけるいびきを含めた呼吸障害は約半数が訴えていたが、実際の検査では夜間の低酸素あるいは病的無呼吸が見られるものは約20%であった。手術的加療を要するものは重度の脳性麻痺であったが筋緊張低下に加えて解剖学的な狭窄部位が認められ手術的アプローチが必要で有効であった。スクリーニングを行ない重症度の検査と閉塞部位の確定を行なうことは重要であった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 新谷朋子、朝倉光司、中野勇治、形浦昭克: "小児閉塞型睡眠時無呼吸症候群 難治例の検討" 耳鼻咽喉科臨床. 87. 689-697 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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