研究課題/領域番号 |
06771444
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
山本 美奈子 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60210564)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 突発性難聴 / 血流障害 / ローズベンガル / キセノンランプ / 活性酸素 / 蝸牛 / 基底回転 |
研究概要 |
未解決の部分の多い突発性難聴の病態と治療法に関する基礎データを得るために、K.Umemuraらの方法に準じ蝸牛に活性酸素を発生させ、赤血球が凝集する反応を用いて血流障害による突発性難聴モデル作製を試みた。血流障害の定量は、in vitroのため最も非侵襲的であるとされるレーザードップラー血流計を用い、測定を行なった。K.Umemuraらが実験動物としてラットを用いたのに対し、我々は本年度の実験でモルモットを用いた。このため動物の大きさや蝸牛骨壁の厚さの差に影響されたのではないかと考えるが、増感剤として用いるローズベンガルの注入量、および活性酸素を生じさせるためのキセノンランプ照射量について定量的な結果を得ることが困難であった。また、照射範囲を限定することで蝸牛の部位別の血流障害モデルの作成も試みたがこの実験に関しても照射量の設定が難しかった。本年度の実験からは我々が用いているキセノンランプユニット(浜松ホトニクス製、PIT光源L4887)の最大照射量でローズベンガルを40mg/kg注入した場合にある程度定性的に血流障害による突発性難聴モデルが作成できることが判明した。この方法による血流障害は蝸牛の電気反応の上では非可逆的であるが、集光レンズを用いたり、ローズベンガルの注入量を調節することで可逆的な血流障害モデル、すなわち臨床的に見る突発性難聴のモデルができる可能性が高く、今後の課題にしたいと考える。また、臨床的には蝸牛の基底回転の障害は可逆性が低いことが我々のデータから判明しており、蝸牛部位別の血流障害と蝸牛電気反応との関係についても今後究明していきたい。
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