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ヒト Ocular Surface Glycocalyxに関する生化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06771497
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関大阪大学

研究代表者

渡辺 仁  大阪大学, 医学部, 助手 (60252673)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード-
研究概要

ヒト眼表面上皮最表層に位置するGlycocalyx層を構成する成分に対するモノクローナル抗体(H185抗体)が作成された。この抗体の結合は角膜上皮,結膜上皮を含めた全ての眼表面上皮の最表層細胞のapical側の細胞膜で最も強く結合し,電子顕微鏡でみると角結膜上皮最表層のmicrovilliの位置に認められ,Glycocalyx層の位置に一致していた。Western blottingによる生化学的検討では,この抗体が認識する抗原(H185抗原)は205kD以上の高分子量であり、高度に糖鎖付加された糖タンパクであることが明らかになった。これらの抗体の結合はperiodateで前処理するとImmunoblotさらに角結膜上皮の凍結切片でも濃度勾配に従い減少,消失したことより,この抗体のepitopeは糖タンパクH185抗原の糖鎖部位であることが判明した。さらにN-glycanaseで処理するとImmunoblotおよび角結膜凍結切片ではH185抗体の結合は影響は無かったが,O-glycanaseではH185抗体の結合は消失したことから,糖タンパクH185抗原はコアタンパクに糖鎖がO-結合していることが判明した。以上の結果は,このH185抗原はムチンであることを示している。
臨床的には,正常ではこのヒト眼表面上皮のGlycocalyx層で表現されるムチンと考えられるこのH185抗原は眼表面上皮で細胞全体に表現されていたが,ドライアイ患者ではその表現が著明に減少あるいは消失していた。また,上輪部角結膜炎患者では上輪部の結膜が角化するが,その角化細胞でもやはりこのH185抗原の表現が低下していた。ドライアイでもこのH185抗原が消失している細胞は角化を示していたことから,角化細胞ではGlycocalyx層に表現されるムチン表現は低下していることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hitoshi Watanabe Ilene K.Gipson: "Detection of Blood Group Difference in Humam Correal Epithelium using A Monoclonal Antibody and hectins." Archives of Ophthalmology. 112. 667-673 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Hitoshi Watanabe et.al.: "Human Coneal and Coujunctiral Epithelium Produces a mucin-like Glycoprotein for Their Apical Scnface." Investigative Ophtalmology z Visual Science. 36(in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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